【花粉症に対する唯一の根治療法】減感作療法の体験談
四月に入りましたがまだまだ花粉症の方には辛い時期が続きます。鼻水は止まらず、目はゴロゴロと痒く、仕事も勉強も集中出来ませんよね。
花粉症への対策としては、目薬や鼻水を止める鼻炎薬、医薬品であるアレグラといったアレルギー性疾患治療剤など様々あります。
しかし、これらは全て「症状を緩和させる」ことが目的の対症療法です。
本記事でご紹介する内容は私が2年前から治療を開始した減感作療法についての体験談です。私の場合の効果、費用、メリットやデメリットなどを記載します。
減感作療法は、花粉症への対症療法ではなく、保険適用もされている唯一の根治療法です。根本治療は対症療法とは違い、花粉症の完全治癒を目的としているものです。
決して怪しい民間療法ではなく、耳鼻科で保険適用される正式な治療法です。
毎年花粉症に悩まされている方、根本的に花粉症を治したい方、減感作療法を聞いたことがあるけれど受けるか迷っている方などに読んで頂き、参考になれば幸いです。
1.減感作療法とは
減感作療法とは、アレルギーの原因物質(スギ、ヒノキ、ダニ、ハウスダストなどの抗原)を毎日少しずつ身体に取り入れることで、反応(花粉症症状の発症)しないように体質を変えていく治療法です。
かつては、注射で抗原を身体に入れるやり方でした。
注射なので頻繁(最初は週1回程度)に通院し毎回注射をされなければいけません。
それを最低3年は続けなければいけません。
注射は毎回毎回するのはしんどいですよね。
私はそれが嫌で注射での減感作療法が主流だった頃は治療を検討すらしませんでした。
しかし、現在の減感作療法は舌下免疫療法とも呼ばれ、治療法が変わりました。
毎日、ラムネ菓子のような見た目の薬(抗原)を舌べらの下に置いて自然に溶けるのを待つだけです。
無味無臭なので全く不快な要素はありません。
ちなみに、最低3年は続けることは変わりありません。なかなかの長期戦ですね。
2.花粉症シーズンでの効果
前提として、初診の際に医師にも言われますが、残念ながら100%の人が根治するわけではないです。ただ、3年以上続けた人の80%位が症状が改善される結果が出ているようです。
80%に賭けて成功すれば毎年の花粉症に苦しまなくて済むのならやってみる価値はあると私は考えて治療を2年前の9月頃に開始しました。
さて、私の場合の効果ですが、治療を開始した初回の花粉症シーズンではいまいち変化を感じることが出来ませんでした。普通に鼻水とくしゃみ、目のかゆみがありました。
ただ、何となく例年よりも症状が軽いかな?というレベルでした。
しかし、翌年のシーズンでは花粉症の症状が軽減されたことが実感できるようになりました。それは屋外ではマスクが必須だったこれまでと違い、外出中にマスクをしなくても酷い花粉症の症状になる頻度が明らかに減ったことから実感しました。
そして、今年は更にその効果を感じています。合計3日ほどは花粉症の症状として軽い鼻水と目の痒みがありましたがそれ以外はマスク無しでも屋外で活動出来ています。(コロナ対策のため人が多い場所ではマスクをしています)
完治したとは言えませんが、明らかに症状は軽くなってきています。
80%の賭けに成功しているような気がします(笑)
3.減感作療法のメリットとデメリット
【メリット】
・唯一の根治慮法であり、成功すれば毎年の花粉症シーズンに悩まされなくなる(医薬品等への費用が不要になる)
・かつての減感作療法とは違い、注射をしなくてもいいため身体への負担が少ない
・花粉症の症状が軽減や完治することで仕事や勉強への集中力が高まる
【デメリット】
・月に1回は薬の処方のために通院が必要(私の場合、1月当たり3000円程度費用が掛かっています)
・最低でも3年は通院して治療を継続する必要がある
・毎日1回服薬する必要がある(薬自体は無味無臭)
・誰もが完治するわけではない(80%程度の人が治療効果を実感出来るレベル)
4.さいごに
対症療法での花粉症対策では、毎年症状に苦しみ対応しなければなりません。
毎年の苦しみによる時間のロスや生活の質の低下、医薬品やティッシュなどの消耗品への費用を考えると根本的に治す減感作療法が私には魅力に感じました。
幸いにも、治療の効果を感じるほどに花粉症の症状は明らかに軽減されてきました。
100%治る保証はないし、その責任を持つことも私には出来ませんが、私個人の体験としては治療を受けて良かったと思っています。
まだ治療を3年未満なので継続が必要ですが、これからも治療を続けて完治を目指そうと考えています。
この先の長い人生で花粉症で苦しまないことを考えれば、月1回の通院や毎日舌の下に無味無臭の薬を入れることには楽なものだと感じます。
花粉症に悩まれる方は、減感作療法を検討されてみてはいかがでしょうか。
なお、花粉症シーズン中は治療の開始が出来ませんので6月以降が最短になるかと思います。具体的な話は、耳鼻科で医師と相談してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。