日々悩める社会人の頭の中

人生の悩み(健康、お金、仕事、生き方など)に関して、読書や実体験をもとにした私の考えや気づきを綴ります。少しでもお役に立てれば幸いです。

老後になって後悔しないために知っておくべきこと_書籍紹介

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皆さん、悔いの無い人生をお過ごしでしょうか。

出来るだけ後悔の無い人生を送り、老後を迎えたいと考える方は少なくないと思います。私もその一人です。

老後に後悔したくない、でも今も楽しみたいそんな皆さんに1冊の書籍をご紹介します。

 

・ご紹介する書籍

山﨑武也、2019、「老後になって後悔しないために、知っておくべき88のこと」日本実業出版社

 

本のタイトルにある通り、この書籍には知っておくべきことを88個の話題が記載されております。お金の事、人付き合いの事、健康の事など多くの人が後悔しがちなテーマを幅広く扱う内容となっており、先人の知恵として著者が人生で学んできたことを読み取ることが出来ます。

 

今回は、88のうち私が時に心に残った5つをご紹介します。

 

1.老後になると「モードが変わる」 プロローグより

 社会人として現役で働いている間は、仕事により社会に貢献していることから「社会から求められる人」として自分の存在意義を実感することが出来ますよね。でも、老後は違います。

「老後になって仕事の世界から離れていくと、少なくとも直接的には、社会に対する有用性が突如としてなくなってしまう。社会から求められる人ではなくなり、『役立たず』になったかの感を覚えるのだ」と著者は述べています。

仕事によって社会に役立っている自分が老後になると役立たずとして必要とされない人間となったと思い人生の「張り合い」が無くなってしまうということ=「モードが変わる」という内容です。 そんな腑抜けな状態に陥らないよう仕事依存症にならなようにする心構えが必要だと著者は語ります。

 

仕事依存症にならないためには、家族や自分の趣味、地域社会の集まりなどに意識を向けていくことが大切だと私は思いました。

 

2.次々と「味方」にしていく心構え 第2章より

「好意を抱いたら積極的なつきあい方をしようと思うし、自分と波長が合わなかったり嫌な人だという感じを受けたりしたら、消極的なつきあいになるだろう」著書より引用

 

この一文から私はそれで良いのでは?と思いました。波長の合わない人に自分を合わせるよりも波長の合う人と積極的な交流をしていけば良い、「誰とでも仲良くしよう」なんて思想はあくまで理想であり現実は、付き合う人を選んでいく必要があると私は思いました。

 

そして著者はさらに語ります。

「だが、そのような自分勝手な考え方に基づいて人と相対していたら、豊かな人間関係を築き上げることはできない。面と向かって会う人は自分の生きているうちで何人ぐらいになるだろうか、世界の全人口に比べるとわずかだ。その人たちは自分にとって『縁』のある人だ。その一人ひとりを『自分の味方』にするつもりで尽くしてみる。敬意と親愛の念を抱いて丁重に相対していけば少なくとも『敵』にはならない。味方に囲まれた人生は老後にも安泰が約束されているはずだ」

 

世の中、いろんなタイプの人がいて、自分に合う合わないってどうしてもあると思います。

でも、わずかな期間や些細な出来事で自分と波長が合わない人っと決めつけて距離を置けば、自分の周りから人はどんどんいなくなっていくでしょう。

時間をある程度かけてどんな相手でも丁重に付き合うことで、その人の意外な一面を知る機会もあるはずです。

それがきっかけで大嫌いだった人が親友になる可能性だってあります。

自分の人生、直接出会える人は確かに限られています。

人との「縁」は大切にしていきたいと改めて考えさせられる内容でした。

 

3.求めているのは金か幸せか 第3章より

「人々が求めているのは金そのものではなく、その先にある、心身並びに環境に関して裕福な生活ないし人生である」著書より引用

人々はお金を追い求める。でも、お金は幸せを手に入れるための手段に過ぎない点を忘れてはならないと著者は主張します。

 

お金は使うことでその価値や効果を発揮します。健康、家族、趣味、人との交流などにお金を惜しまず使うことが幸せになるためのキーポイントでしょう。

 

4.遺言書には関係者全員のサインを 第5章より

お金のトラブルは時に親族といった深い繋がりですらも崩壊させてしまうことがあります。

その事の発端が遺産相続であることは想像に難くないですね。

 

著者は遺言書作成で2つのポイントを述べています。

・相続の法律に従って有効な遺言書を作成しておくべき

・遺言書を法的に有効な契約書にしたうえで相続人全員サインをさせる

 

これで全てのトラブルを未然に防ぐことは不可能だとしても大抵の場合はトラブルを事前に回避することが出来るのではないでしょうか。

自分が一生懸命貯めてきた財産の相続で親族が不仲になってしまう、、、

これほど残念な事は無いでしょう。そのためにも、遺言書作成とサインは必須ですね。

 

蛇足ですが、私が行政書士を志し、活躍したい分野はまさにこの相続問題です。

本人の悩みを解消し、その家族の相続トラブルを未然に防ぐ、人を幸せにする良い仕事だと思いませんか?

 

5.非日常の世界に身をおいて自分を知る 第7章より

「自分が現在おかれて自分の目で見ている現状について、その真の姿を正しく見極め理解しているだろうか。日々見慣れているので、すべてを当たり前だと思っている。そこで疑問に思うことも無いので、精査しようともしない。(中略)不自由や不便も感じないときには、改善する必要性について考えることもない。」著書より引用

 

自分の環境、皆さんも振り返ってみてください。

実は恵まれた環境にいるのではないかと思います。

安全で衛生的な水、電気やガスをいつでも使えること

仕事があること

大けがをすれば救急、事件被害に会えば警察、火事では消防と日本では当たり前の話ですね。

でも、それって全世界共通の話ではありません。

 

著者は外国へ旅行に行ってみることを勧めています。

自分が当たり前と思っていたものが実はそうではない現実に直面し、それが自分の置かれた環境を客観視することに繋がる有効な策だと主張します。

当たり前になっていて見えていない幸せってあると思います。

自分の環境を客観視できる力って日々の身近な幸せを実感すること繋がり、それが人生の満足度を上げる点で大切だと私は改めて思いました。

 

この記事だけでは紹介しきれない良いことが沢山書かれています。

ぜひ書店や通販で購入頂き、本書を読んでいただきたいと思います。