日々悩める社会人の頭の中

人生の悩み(健康、お金、仕事、生き方など)に関して、読書や実体験をもとにした私の考えや気づきを綴ります。少しでもお役に立てれば幸いです。

【松下幸之助氏著】人生と仕事について知っておいてほしいこと_書籍紹介

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本記事では、誰でもご存じであろうパナソニックの創業者である松下幸之助氏の著書を紹介します。どの項目も素晴らしい内容で何を厳選してお伝えすべきか本当に迷いましたが、その中でも私の心に響いた内容を5つをお伝えしたいと思います。

 

・ご紹介する書籍

松下幸之助、2010、人生と仕事についてしっておいてほしいこと、PHP総合研究所

 

本書では、タイトル通り人生と仕事についての考え方の話が主体ですが、人生に主体を置いた部分も記述があるので、学生や専業主婦、定年退職された方にもお勧めの内容です。

特に、自分の仕事や人生について悩みや不安がある方(大抵の方が当てはまりそうですが)には心に響くものがあるかと思います。

 

1.人事を尽くして天命に従う

「人間の運命というものは、ほんとうに分からないものである。だから、いつも悲観してはならない。志を失ってはならない。人事を尽くして天命に従う。素直な心で、天命に従って生きることで、みずからの運命もひらけてくるのではないか」P19より引用

松下幸之助氏の人生は前途多難でした。戦後、GHQより松下家が財閥として認定され様々な規制を受けました。三井や三菱のような財閥とは明らかに違い、規模も成り立ちも違います。そのため、松下氏は何十回も抗議し最終的に財閥指定の解除を受けることが出来ました。

自分の人生に対して、理不尽なことがあっても悲観せず出来ることは実直に行うことの大切さを学ぶことが出来ました。どうせ出来ない、やっても無駄と悲観し、実行しない事は人生において大事な機会を失うことになるかもしれません。

仮に、やるべきことをやって結果が望み通りにならなかったとしても、その行動や過程は次に成功に繋がる糧になります。まずは、自分がやるべきことや出来る事を全力でやってみること人生において大切なのでしょう。

 

2.素直な心の極致をめざして生きる

「人間としうものは、欲心、欲望にかられて、それにとらわれてしまう。だからこそ素直な心になりたい。素直な心が働くことで、人間は賢く、聡明になっていく」P31より引用

素直になることって大人になればなるほど難しくなるように思えます。小学生位の歳では、親や先生に言われた事に素直に従っていた子供が中学生あたりになると反発してくるようになります。決して悪いことではなく、自分の考えや価値観が芽生えそれとの葛藤の結果だと私は思います。

大人になるとそれが更にクセの強いものになるのではないでしょうか。

自分のこれまでの経験や学びから他人に何か言われても素直に受け入れることが難しくなりがちです。その根底には松下氏の言葉のように「欲心や欲望」が自分の心にあるのではないでしょうか。自分の欲望を客観視し、相手の助言を素直に受け入れることでより良い人生が歩めるのではと思います。それが松下氏の言う「賢く、聡明になっていく」ことなのではないかと考えました。

 

3.物質につかわれず、物質を使いこなす人

「位人臣を極めても満足できないひとがいれば、物質的に貧しくても心豊かな人がいる。物質を大事にすることはいいが、とらわれるようではいけない。それでは、世の中に益しない。物質に使われず、物質を使い、自分のために生かす人でありたい」P54より引用

松下氏の述べる「物質」ってお金や名誉、社会的地位のようなものだと私は解釈しました。いつの時代も、多くの人々がこれらを望み追い求めるのではないでしょうか。でも、その結果全員が幸せになるとは限りません。むしろ不幸になることすらあると思います。「物質」を追い求めることははあくまでも自分や家族、社会を幸せにするための手段であり、目的ではないことを改めて考えさせられました。

「物質をつかいこなす人」が自分や周りを幸福にすることが出来るのでしょう。

 

4.大志を抱いても今日の現実を忘れてはならない

「たとえ大志をもたなくても、結果は相当な成果を生み出すことができる。むしろ大志をもたなくても、その目的のほうだけをみつめて足元を見忘れるというようなことがあれば、その大志は徒(仇)となるものである」P60より引用

私には行政書士になるという志があります。その志うんぬんよりも日々の積み重ねが重要であると松下氏は伝えています。特に何か目標や志が無くても日々、仕事や育児、家事などを大切に積み重ねることで大きな成果を生むのだと伝えています。夢を追うことは結構、それよりも今日を大事に生きろ、というメッセージと受け止めました。

 

5.礼儀をわきまえつつ言うべきことを言っているか

「礼儀を失わず、相手を尊重した誠意をもって、言うべきことを言う。そうした仕事のできる会社こそ、常に新しく、常に發刺(元気のよいさまの意)とした会社であり、望ましい会社ではないか」

相手が目上であっても役職が上であっても言うべきことは敬意を忘れずに言うことが大事と松下氏は述べています。言う側もそうですが言われる側もその意識を大切にして素直に聞く姿勢や雰囲気を作ることが必要だと思います。

これって、仕事に限った話ではないと私は思います。家族や親戚、友人や恋人などにも通じる話ではないでしょうか。言うべきことは礼儀をわきまえつつ伝え、聞く側も素直に受け止める。それによってより良い関係が築かれるのではないかと考えました。

 

最後にまとめです。

・自分がやるべきこと出来る事を全力でやってみること人生において大切

・自分の欲望を客観視し、相手の助言を素直に受け入れることでより良い人生が歩める

・「物質をつかいこなす人」が自分や周りを幸福にすることが出来る

・今日を大事に生きること、その積み重なが大きな成果を生む

・言うべきことは礼儀をわきまえつつ伝え、聞く側も素直に受け止めることでより良い関係が築かれる

 

本当は5つではなく10個ほど紹介したかったのですが、文章量の関係で5つに厳選しました。

本書の魅力が少しでも伝わることが出来たら嬉しいです。

気になった方は是非とも本書を読んでください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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