日々悩める社会人の頭の中

人生の悩み(健康、お金、仕事、生き方など)に関して、読書や実体験をもとにした私の考えや気づきを綴ります。少しでもお役に立てれば幸いです。

【他人の言動が気になる人向け】HSPとうつ 自己肯定感を取り戻す方法_書籍紹介

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HSPってご存知ですか?Highly Sensitive Personの略語で、要は他人の言動や周囲の環境への感受性が高い人=敏感に反応してしまいがちな人のことです。

・会社で上司に言われたことをずっと引きずっている人

・友人や恋人の何気ない一言に対してずっと心に引っかかりを感じる人

・他人の言動に過剰に反応してしまい、自分の振る舞いが正しかったのかいつも不安な人

鬱傾向の人と間違えられやすいですが、これらのタイプはHSPの可能性があります。

 

ここでは、上記の例に当てはまる方やHSPってそもそも知らない人にも読んでいただきたい書籍をご紹介します。

本記事では私の心に残った要点部分を中心にお伝えします。

私は本書を読んで自分がHSP気質であることを認識できました。また、その対処法も学ぶことが出来ました。

関心を持った方は是非とも書籍を購入してみてください。

 

・ご紹介する書籍

高田昭和、2019、HSPとうつ 自己肯定感を取り戻す方法、廣済堂出版

 

1.著者について

この著者である高田氏は医学博士で、浜松医科大学での教授や海外の大学での助教授などを歴任されております。そして著書では高田氏本人がHSPであること、それまでの苦悩、解決法などを記載されています。変な宗教とか決して怪しい内容ではありませんので、安心して読んで頂きたい書籍です。

 

2.HSPは生き残るための素晴らしい能力

HSPは、生物が生き残るために授けられた優れた能力」本書より引用

このように著者は語ります。人間関係で他人の言動に過敏に反応してしまい悩む方って少なく無いと思います。私もその一人です。そして私の場合、過剰に相手に気を遣ってしまったり、その言動に対し逆に相手から気を遣われる、、、それが嫌で自分から人との距離を置いてしまう。そんなタイプの人間です。

でも、著者は悩むのではなく、自分の「取り扱い方法」を学べばいいと主張します。

また、HSPの人が周りに敏感であるからこそ危険を察知する能力に優れ、HSPではない人々にその危険を伝えられる素晴らしい能力です。

 

HSP=過剰に反応してしまう。どうしてもこれは事実です。

でも、その取扱い方法を学ぶことでそのネガティブな面を抑え、優れた面を生かすことが出来るのではないでしょうか。

 

3.HSPとうつは似ているようで違うもの。まずは自分がどちらの傾向かチェック

チェックリストを本書より引用します。

チェックリストに当てはまる数をカウントしてみてください。

そして、HSPとうつのどちらがより当てはまるか確認してみてください。

 

HSP傾向】

・バイオレンスなものなのを見ると気分が悪くなる

・スピリチュアルな体験がある

・周りの変化によく気づくほうだ

・子供の頃、いじめにあったことがある

・偉い人、権威のある人の前では緊張する

・他人に支配されていると感じることがある

・物まねがうまいと言われる

・両親のどちらかが心配性だった

・職場や家族のイライラ、怒りが自分の気分を左右する

・他人に自分の意見を言えない。あるいは思い切って口にしたあとに後悔する

・楽しいことでも疲れる傾向がある

・騒音や鮮やかな色彩が苦手

・無彩色を見ると落ち着く

無印良品の商品や店が好き。落ち着く

・子どもや配偶者に問題が起きると、常にそのことが頭に離れない

・直観力に優れていると感じる

・びくびくしやすい

・繊細な音楽や作品を好む

・一人でいるのが好き

・人から頼まれるとイヤと言えない

 

【うつ傾向】

うつ状態になる前は、バイオレンスなものや恐怖ものを平気で観ることができた

・何でも自分でやらないと気が済まない

・プライドが高いほうだと思う

・昇進、栄転、引っ越しなど最近環境に変化があった

・自分はいきている価値がないと思うことがある

・感情や感覚をあまり感じず、それを確かめるため自傷行為を行うことがある

・競争心が強い。人とすぐに比較する

・自分はガンだ、難病だと思ったことがある

・ヒマになると不安になる

・イヤな仕事でも頑張ってしまう

・責任感は強い方だ

・家族は仲良くなければ一緒にいる意味がない

・何事も完璧にやらないと気が済まない

・自分が正しいと思ったら最後まで戦う。言い張る

・「自分が好き」という人を見ると気持ち悪いと感じる

・何かミスが起こると自分のせいだと思う

・食べることにあまり関心がない

・楽しいと感じる瞬間があまりない

・皆が自分を嫌っていると思う

・死にたいと思うことがある

・好きか嫌いかはっきりしてほしいと思う

 

皆さんの結果はどうでしたか。私はHSP傾向の項目が15個、うつ傾向項目が8個当てはまりました。

私の場合、HSPの傾向が強いことが分かりました。

思い当たることばかりです。

このようなチェックリストから自分自身を客観視することが悩み解決の上で大事ですね。

 

4.HSPの人が周りに振り回されないために

著書に書かれている「人に振り回されないための7つのステップ」を本書より引用し紹介ます。

 step1.人との境界選をつくる

 step2.人の言葉を少し距離を置いて考える

 step3.否定的な感情は自分以外の人からの感情だと考える

 step4.「このひとはエネルギーバンパイアかも」と考えてみる

 step5.相手の感情は深追いしない

 step6.結果や相手へのコントロール感を手放す

 step7.自分軸を作る

 

このステップを順にこなすことで自己肯定感の向上に繋がり、人に振り回されることが減ります。

「自分の感情や考え」と「相手の言動」を明確に分類すること、「相手の感情」は相手の問題、と考えることがポイントかもしれませんね。

本書では各ステップの詳細の説明があるのでぜひ読んでください。

 

5.感情を無視することの弊害

HSPにせよ、うつ病にせよ、身体の不調は、心からの『無理はしないで』というメッセージです」本書より引用

このように著者は語ります。

全くその通りだと思います。

なぜなら自分はそれで体調を崩し会社を休職した経験があるので身を以て分かります。

自分の感情を無視したりごまかして何とか頑張ろうとしても必ずどこかで身体が悲鳴を上げます。脳が疲労状態であることを身体の異常を以て教えてくれているのです。

なので、自分の感情を無視して、心に嘘を付き続けることは本当に危険です。

 

以上、長くなりましたが本書の一部を紹介させて頂きました。

少しでも参考になります幸いです。

 

これからも良い本を皆様にご紹介していきたいと思います。

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