【つみたてNISA、iDeCo】下落相場は積立投資のチャンスと考える理由
下落相場ではチャートや評価額を見るだけでも気落ちしますよね。でも、逆に下落相場の時ほど個人投資家にはチャンスであると考えます。
2022年現在、コロナウイルスやウクライナ情勢の不安定な状況から全世界的に株式の市場が下落相場であり当面はその傾向が続くでしょう。
つみたてNISAやiDeCoでコツコツと積立投資をしてきた人の中には、評価額が下がってしまい後悔で売却したいと思う方も多いと思います。
しかし、私は逆に今の下落相場は積立投資に関してチャンスだと思い、決して悲観視していません。
本記事では、下落相場がチャンスである理由と今後の積立運用にあたっての注意点をお伝えし、皆さまの大事な資産運用のヒントになれば幸いです。
資産運用や投資って怖くて資産は預貯金と保険のみって方は、本記事一番下に現金だけで資産を保有するリスクについての記事のリンクがありますので、それだけでもお読み頂きたいと思います。
※本記事の内容はあくまでも持論です。投資運用の結果には責任は持てませんので予めご了承ください。
1.前提
下落相場で投資運用がチャンスと思える理由についてまず前提があります。
それが以下の3点です。
・S&P500等の米国への投資、日本以外の全世界への投資
・10年、20年といった長い投資運用
・生活防衛資金として半年から1年程度は無収入でも耐えられるだけの預貯金がある
2.下落相場が投資運用のチャンスと考える理由
国家の人口増加と経済成長は基本的に比例します。その点、米国はこれからも人口増加傾向の国です。また、グーグルやアップルといった世界的巨大企業もほとんどが米国です。過去の米国のチャートを見てもらえば分かりますが、半年から数年の下落相場はあれども長い目でみればずっと右肩上がりに成長し続けています。
全世界への分散型投資信託も同様の理由です。
中国、インド、ブラジル等これからも経済成長が見込まれる国々が世界には多々あります。人類は幸福を求め富を追及し、経済活動を発展させてきました。その考え方がこれからも変わらない限り、全世界への分散投資は長い目でみれば右肩上がりになると考えます。
では、そのような右肩上がりが今後も期待出来る市場において、投資のタイミングはどのような時が良いでしょうか。ピンポイントで「この日」と狙いを定めることはプロの機関投資家でもできません。
言えることは、下落していてもいずれ上昇していくということです。
それならば割安で株や投資信託を購入することが出来る下落相場こそ長い目でみればチャンスと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、機関投資家は一定の期間で利益を出していかなければいけないので、下落相場でそのようなリスクを取ることが難しいです。プロの機関投資家に一般の個人投資家が出し抜くにはこのような下落相場での買い増し行為と言えるでしょう。
3.まとめ
・米国市場、日本以外の全世界市場は長い目でみれば成長する右肩上がりの相場
・10年、20年といった長い投資運用であれば短期の下落も関係ない
・生活防衛資金として一定の預貯金があることが前提
・下落相場では割安で株や投資信託を買うことが出来る=上昇時の利益幅が大きくなる
4.さいごに
つみたてNISAやiDeCoは税制面で優遇されています。一時下落したからといって慌てて解約や売却してしまうとそのメリットを最大限に活かすことが出来ません。
また、積立投資を始めた理由は人によって様々でしょうが、多くは老後資金のためではないでしょうか。老後の資金として貯めているものを緊急の事態にならない限り、今すぐ使いませんよね。
皆さまがまだ50代くらいまでの年齢で、ご自身で稼ぐ力(仕事)があるのでしたら下落相場に怯えずチャンスと捉えて積立投資の継続をおすすめします。
2022年の今、物価上昇が深刻なレベルで上がっています。
以下の記事は、以前書いた「現金」だけで保有することへのリスクです。
併せてお読み頂ければ幸いです。