日々悩める社会人の頭の中

人生の悩み(健康、お金、仕事、生き方など)に関して、読書や実体験をもとにした私の考えや気づきを綴ります。少しでもお役に立てれば幸いです。

【人を観るとは】相対的な視点で人を判断することのリスク

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皆さんは他人を理解する時に、どのような視点を持つでしょうか?

相手の学歴、年収、職業、過去の経歴、身なり、会話の内容 等々

無意識のうちこれらの様々な視点で、どんな人であるかを判断すると思います。

 

この記事では、タイトル通り「相対的」視点で人を判断することのリスクを私なりの考えと自身の反省を込めて記録に残したいと思います。

 

特に、家族や親戚、親友、恋人等の身近な人間関係において重要な事だと考えます。

このような身近な人との関係で悩んでいる方に、解決の糸口としてこの記事が参考になれば幸いです。

 

1.相対的な視点とは

具体的には、学歴や年収、大学の偏差値、学校のテストの点数などで相手を判断することを私は「相対的な視点」と考えます。

 

こんな会話って良く聞きませんか。実際聞く機会が無くてもテレビのドラマで出てきそうな会話ですね。

「今度入社する○○さんは東大卒だから優秀で真面目だろうよ」

「お隣の旦那さんは〇〇病院の院長だからお金持ちでしょうね。それに比べてうちの旦那は小さい会社の平社員で何の取り柄も無いんですよ」

「うちの子は学校のテストで平均点すら取れない、教育の仕方が間違ったのかしら」

 

2.相対的な視点で人を判断することのリスク

上記の会話例で説明します。

一つ目の例では入社する東大卒の新入社員が必ずしも優秀で真面目とは限りませんよね。むしろサボることに対して天才で、会社の利益を損なう存在になる可能性だってあります。会社の経営者からすれば大きなリスクですよね。

 

二つ目の旦那さんの比較の話では、当事者の奥さんは自分の旦那を職業や年収で他人と比べていることが分かります。

人と比べることはどうしてもやりがちですよね。

でも、そうやって自分の大切な配偶者を年収の多寡や他人との比較で、良し悪しを判断するのは危うい事だと思います。

 

年収や職業よりも、相手の人柄や相性が共に人生を送る上で一番大事だと思います。

その人の優しさとか気遣い、思いやりの心などに魅かれて結婚したのではないでしょうか?(まぁ現実的な面もあるとは思いますが、、、)

その視点を忘れてしまい、他者との比較ばかりしていると夫婦関係に亀裂が入ってしまうと思います。

 

三つ目の子供の話ですが、特に中学生以降はそのような話題や考えが浮かんでしまうのではないかと思います。

同じ塾の子や友達、兄弟との比較、テストの点数の良し悪しで自分の子供の事を判断してしまいがちです。

 

でも、その子供が産まれた時の事を思い出してください。無条件に喜んだはずです。

そして、人懐っこい子、明るく活発な子、兄弟や動物に優しい子、何かしら誇るべき事があるはずです。

それを考えればテストの点数なんてあくまでも一つの指標と思えませんか?

 

他の誰かと常に比較され続けた子供は自己肯定感の低い大人になる可能性があります。そうなると、本来持っている才能も発揮出来ずに悩み苦しむ人生を送るリスクがあります。

子供の良いところを他の誰よりも認めてあげることが親の役目ではないでしょうか。

 

3.相対的な視点で相手を判断した私の反省点

思い返せばいくつもあるのですが、二つの話をご紹介します。

 

一つ目は、自分が中途で入った会社の年下先輩社員の話です。

彼は高校新卒で入り、私よりも会社での実務経験が長いです。一方、私は大学を出て他の仕事を数年した上で中途で入りました。

私は当初彼のことを無意識のうちに「下」に見ていました。

「自分は大卒で彼は高卒」「自分の方が年上」

この二点、どちらも相対的な視点です。

しかし、実際一緒に仕事をすることで、彼は仕事が早く深い洞察力を持つ人物であることを知ることが出来ました。そして自分が無意識のうちに彼を自分よりも「下」に見ていたことを恥じました。

私は、基本的に年下には敬語は使いませんが、彼には今でも敬語を使います。それは、尊敬できる人物であることと、自分が誤った見方を彼にしたことを忘れないためです。

 

二つ目は、身内の話です。この記事を書いた現在、中学生の子です。

彼女はテストの点数が非常に悪く、恐らく学年でも最下位に近い学力レベルです。

口には出しませんが、どうしようもないバカな子になってしまったと思うこともありました。

でも、ある時に過去の彼女の様子を思い出しました。彼女は美的センスが抜群で絵画の表彰を何度もされていました。また、明るく社交的で、興味が沸いたことには積極的に行動するタイプの子です。

それを思い出した時、彼女のテストの点数なんて彼女の人柄や人格への判断に何の参考にもならないと気付きました。

一時でも彼女のことをテストの点数だけで「バカ」な人物と判断した自分を心から恥じています。

※実はこの事が本記事を書くことにした発端です。私の備忘録でもあります。

 

これから先、彼女は長い人生でその持ち前の社交性や積極性できっと良い人生を歩むだろうと思います。もしかしたら、芸術分野で活躍する人物になるかも知れない。そんな希望を私は持っています。

 

3.最後に

相対的な視点でも人を判断することのリスクを語りましたが、利点もあります。

それは、不特定多数の中から一定レベルの人物を選ぶ際(大学入試とか会社の採用試験、資格試験など)です。

ただし、冒頭でもお伝えした通り、身近な人との人間関係を大切にしていく上では、相対的な視点よりも絶対的な視点にてその人の本質や魅力を理解することが重要ではないかと思います。

今一度、皆さまの身近な方の魅力を思い出してみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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